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  • ◆津軽三味線の豆知識◆

    2018年06月28日

    津軽三味線

    三味線とは・・・

    三味線とは、日本に古くから伝わる日本固有の伝統楽器です。

    昔から民謡の世界で三味線は重要な役割を担い、民謡の唄い手の音程やテンポなどを忠実に引き立てる伴奏をする使い手が良い三味線使いだといわれてきました。

    現在でも、三味線は唄の伴奏の従的な楽器として使われています。しかし、津軽三味線はこの枠からしだいにはずれて、単独で演奏できるように確立され、他の民謡三味線と大きく異なっていきました。使用する三味線も津軽三味線の方がひと回り大きく、演奏内容も即興(アドリブ)がメインになります。

    三味線の歴史

    遠くエジプトにあった「ネフェル」と言う楽器が三味線の原型とされています。古代エジプトの墳墓で見ることができる「ネフェル」(ノフル)は、3~1弦で胴に羊の皮が張られています。紀元後、ペルシャ(現イラン)に伝わり、「セタール」となった後、その道筋はトルコの「サズー」、西アジア・中央アジアに広く分布する「タンブール」・「タール」・「ラバーブ」など、シルクロードに沿って、各地に民族楽器として今も残っています。

    これらの楽器は使用する音階によって可動できるフレットを巻いており、それぞれの地域独自の音階を出すことが出来、その土地々で特有の進化をしていきました。その後、モンゴル帝国が西~中央アジアを支配下においていた時代、モンゴル帝国を介して中国に楽器が持ち込まれ(何の楽器かは不明)、改良が加えられた末、フレットの無い棹や三本の弦を持つ、日本の三味線の構造に限りなく近い「シャンセン」という楽器が作られました。

    そして、「シャンセン」が、琉球(今の沖縄)に伝わり「三線」へとなります。三味線が本土に伝わったのは1558~1596年頃、琉球との貿易の中、三線が大阪の堺に持ち込まれて三味線の原型となりました。三線の胴に使われていた蛇の皮は本土では入手できなかったため、作られる過程で猫の皮を代用したことで今の三味線になっていきました。また、三味線にも様々な種類があり、津軽三味線は寒い北国に合わせて胴に犬の皮を貼っています。

    三味線の構造

    三味線は、三つの弦による旋律と、皮を張った胴を撥で弾く(叩く)打楽器的表現を持った楽器です。棹は上棹・中棹・下棹の3つの部分からなり、フレットはありません。天神の上駒には独特のうなり音をだす「サワリ」という構造(サワリ山・サワリ溝)があり、演奏する度にサワリ山・サワリ溝に振動が伝わりうなり音が起こります。その響きは2・3弦にも影響をあたえます。

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    三味線を弾く前の準備と調弦

    糸のかけ方1

    図1のように糸の先端A(金や銀の色が着いているほう)を緒根に入れます。次に図2のように輪を作り、輪のB点を押さえてひねり、図3のように緒根にかぶせます。そして、図4のようにAを指先でつまみ、固定してCを矢印の方に引いて結びます。

    糸のかけ方2

    緒根にかけた糸は、おらないように伸ばし図5のように糸巻きの穴に通して結びます。そして、図6のように螺旋状にまきます。

    糸巻きのしめ方

    図7・8のように糸巻き中央に力を入れ回し、親指と小指でしめて行います。

    駒のつけ方

    胴の端より、指が2~3本入るぐらいの位置に置きます。駒の付け外しは、糸を指で持ち上げて駒を割らないように行います。

    調弦

    三味線の調弦には主に本調子・ニ上がり・三下りの三種類があります。これらの調弦は曲などで変化しますので覚えておくと便利です。

    調弦早見表

    一の糸

    ニの糸

    三の糸

    本調子

    ファ

    ド(一の糸の1オクターブ上の音)

    二上り

    ド(一の糸の1オクターブ上の音)

    三下り

    ファ

    シ♭

    一の糸が違う音になれば、他の弦も同様にスライドします。

    (一の糸がレの本調子ならば、ニの糸はソ、三の糸はレという具合です。)

    勘所(カンドコロ)と文化譜(ブンカフ)について

    三味線の音階は、左手で何も押さえない開放弦と、左手の指を使って押さえる音によって作られます。この際、左手の指を使って押さえる場所を「勘所」、全ての弦で勘所として使われる縦の列(下表1~19)を「ツボ」と呼びます。

    また、三味線では「文化譜」と呼ばれる独自の楽譜が使われています。

    開放弦を0、ツボそれぞれに下表のような数字が割り当てられており、弾く順番に表記されたものです。

    使う弦は下方線を一の糸(太い糸)・中央線を二の糸・上方線を三の糸(細い糸)とし、長い音は数字に、短い音は数字の下に線を引いて区別されています。(文化譜の例参照)

    まずは文化譜の表記と勘所を覚え、課題曲を弾いてみましょう。(課題曲はPDFでダウンロード出来ます。)

    五線譜(本調子-一の糸が「ド」の場合)

    0:ド

    1:ド♯

    2:レ

    3:レ♯

    :ミ

    4:ファ

    5:ファ♯

    6:ソ

    7:ソ♯

    8:ラ

    9:ラ♯

    10:ド

    11:ド♯

    12:レ

    13:レ♯

    14:ファ

    15:ファ♯

    16:ソ

    17:ソ♯

    18:ラ

    19:ラ♯

    ここでは、一の糸のみ表記します。

    文化譜の例