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楽器事典-ピアノ

ピアノ

ピアノの歴史

楽器の王様といわれるピアノ、現在のピアノの原型を作ったのは、イタリアのクリストフォリです。クリストフォリは初めはチェンバロ職人でしたが、爪で弦をはじくチェンバロが強弱の変化に乏しいことを不満に思い、ハンマーが上り弦を打つハンマーアクションを考えました。これによりタッチによって音量を変化させることが出来るようになり、クリストファリはこの楽器を“ピアノもフォルテも出るチェンバロ”と名づけました。

ピアノとは、弱音、フォルテとは強音の意味ですが、この楽器を“ピアノフォルテ”と呼ぶようになり、更に略して“ピアノ”と呼ばれるようになりました。

ピアノの起源はダルシマーという打弦楽器から始まり、次にピアノの誕生に直接影響を与えたチェンバロとクラヴィコートがあげられます。クラヴィコードは弦を叩いて音を出し、チェンバロは音をひっかいて出す仕組みになっています。
チェンバロは、ピアノと似た形をしていますが、ピアノは弦を叩いて音を出すのに対してチェンバロは、弦をひっかいて音を出すというように、仕組みは全く異なっています。チェンバロ職人だったクリストフォリがチェンバロのボディーにハンマーアクションを組み込んだことによってピアノが生まれました。

当時この楽器は現在のピアノとは比較にならない程、簡単なものですが18世紀後半にはヨーロッパ各国に拡がり改良されました。

日本では、明治20年頃、浜松小学校のアメリカ製オルガンを修理した山葉寅楠氏が設立した、日本楽器製造株式会社(現在のヤマハ株式会社)がアップライトピアノの第一号を完成させました。初期のピアノの音域は5オクターブ半(61鍵程度)でしたが、19世紀中頃には、内部も改良され、作曲家や演奏家の要求により音域も拡げられました。

モーツァルト(1791年)は5オクターブ半のピアノをベートーヴェン(1827年没)は5オクターブ半のピアノに始まり、オクターブのピアノを弾いていたことになります。リスト、ショパン、シューマンの時代には7オクターブピアノが使用されました。

現在は88鍵のピアノが普及しています。ペダルは1783年に発明されました。つまりベートーヴェンの時代になってから完成したのです。ハイドン・モーツァルトらがピアノを弾いている古い絵画等には、ペダルがありません。研究に研究を重ね、1821年レペティションアクションが完成しました。

グランドピアノとアップライトピアノ大きなグランドピアノは、一般家庭での置き場所の問題等から発明されたのが、堅形ピアノ(アップライトピアノ)です。ピアノを縦に立てたコンパクトさにより、20世紀には、一般家庭に普及し大衆化に主役になりました。

ピアノはオーケストラのあらゆる楽器の音域を再現できる音域の広さを持っています。その最高音はピッコロ、チューバの最低音よりも低い音が出せます鍵盤を押せば誰でも音が出せるので多彩な音色のメロディーやハーモニーを楽しめることも大きな魅力です。しかし、構造が複雑なため専門の技術者による調律や調整を必要とします。

近年では、小型で軽く、ヘッドホォンを使えば夜中でも練習できる電子ピアノも広く普及しています。

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